これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

ベトナム大学院のレベルは?

あいにくと設備はなく、黒板(ホワイトボード)と机といすがあるだけ。申し訳程度に半世紀前のプロジェクタがあるぐらいだが古すぎて持ち込んだPCを繋げない人も多い。ここで「持ち込んだPC」という文言を見て気づいた人、正解。大学にPCないんだ。日本ほどの設備ではないのは仕方ないが、これはタンザニアジンバブエエチオピア、モザンピークに劣る。ウガンダあたりと比べてどうかなってレベル。

ただ、逆に一回りして、学生として通っているやつらは金持ちばかり。そう、教室にPCが1台もなくても、一人1台のPCをもってきている。というか、授業がその前提で行われ、各自持ち込んだPCをインターネットに接続し、オンライン上で小テストが行われたりする。つまり、ノートPCが買えない奴は入れない。一応国家大学なので学費自体は安いが、設備が全部持ち込みっていうのはつらい。

ちなみに、国家大学というのはベトナムにある大学の分類で、国立大学の中でも特に予算が多く配分されている(=授業料が安い)のが国家大学と呼ばれる。なお、授業料は日本で一般的な年間定額ではなく、登録した科目に応じて異なる。なのでその時々で違うが、一般的な年間学費はノートPCより安い。下手すりゃ月の家賃よりも安いかも。これは教育にかかるコストが安い国とみることもできるが、不動産価格が不当に高い国と考えることもできる。ベトナムの不動産については議論をすると長くなってしまい本来の趣旨である大学院の話題から外れるのでこの辺で。