これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

ベトナム大学院での教科書代は?

日本の大学では教授が書いた教科書が数千円のぼったくり価格で大学生協で売られており、半年か1年でごみと化す。
実際には捨てるんじゃなくて後輩にあげたりするから、自分も先輩からもらって無駄な金を節約することもあった。
さらに、アメリカの大学では教科書が1冊数万円だそうだ。

さて、ベトナムではどうか?
一応教科書らしきものはあるが、先生の手作りのパワーポイントファイルやそれをもとにしたPDFが配布あるいは勝手にDLという場合がおおい。
まれに専門書のPDFファイルをネットからDLする場合もあり、日本の著作権法の及ばない国ならではの節約術だ。
そしてこれは年に1教科か2教科だが、教科書が必要な場合もある。
しかし値段は日本円換算で100円か、どんなに高くても200円程度である。300円以上になることはない。
むしろ下手な喫茶店でコーヒーを飲むより安いぐらいだ。
一応教科書の著者はその科目の先生となっていたが、決して金儲けではなく、むしろ紙や印刷コストを考えるとほぼ原価ぐらいだろう。
これは国全体が教育に対して支援しているということだろう。本来日本もこうあるべきだ。
ただ、教科書は安いがあくまでも機材は持ち込み。
日本の大学と違い一人に1台のPCはないから、自分でPCを買って持ってくる。必然的にノートPCになる。
自分が大学の時は入学当時はPCを持っていなかったから、大学の教室や自習室のPCで練習した。
3年ぐらいになって親のおさがりをもらったが、それでも専門的な研究は大学のPCだ。
そこへ行くと物価の安い=所得の安いベトナムでノートPCを買い、さらに破損や盗難のリスクが高い環境で毎回持ち運ぶというのは本当はやりたくないが仕方なくやっているに過ぎない。
一応スペックとしてはインターネットに接続でき、PDFが開け、JavaやSBTが動けばいいので最新モデルである必要はない。Windows7が動くぐらいのマシンでも使いようによってはなんとかなるだろう。
ただ、毎回持ち運ぶことを考えると、軽くてかつ頑丈なマシンというのが条件になってくる。
他の学生を見ると、薄型で値段の高そうなものを持ってきている者もいれば、相当重そうな、古くて壊れかけのものを持ってきている者もいる。
盗難のリスクを考え、学校ではできるだけ古いマシンを使いたいところではあるが、古いマシンの場合バッテリーが授業中にもたない可能性もでてくるので難しい所だ。