これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

Phân tích thiết kế giải thuật 13回目

2019年11月19日、Phân tích thiết kế giải thuậtの12回目授業が実施された。
入室は18:05頃だが、すでに問題演習の時間が始まっているようだった。
が、教室を見ると学生は1人しかいない。つまり自分が2人目の学生ということだ。
このように、学生の人数に関わらず時間になったら授業を始めるという安定性は素晴らしい。
前日の某悪名高いNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhのようにだまし討ちで早く始めたり、十何人も待っているのに一向に始めないという嘘くさい方法では学生の信頼は得られない。
その点、Phân tích thiết kế giải thuậtは時間通りに出席すれば報われる。

さて、肝心の問題の内容だが、あいにく、何週間も前に事前に解いておいたC言語2次次元配列を使った何とか法の問題ではなく、ハフマンコードの問題であった。
これは授業を聞いていても分からなかったので当然問題が分かるわけもなく、あきらめかけていた。
同時に、5分遅れの入室とはいえ、せっかく2番目の入室なのにその利点を活かせないのはもったいないとも思った。
ふと、教科書を見て、なんとなくやってみたら解けるのではないかと思い立ちやってみた。
先生を呼び書いた内容を見てもらうと、一度に作図するのではなくstep by stepだという。
さらに、これは小さい順にソートするんだという個別指導も得られた。
そうしているうちに続々と学生が入室し続け、12名になった。
幸い、自分より早く来た1名が自分よりもできる学生ではなかった点と、遅く来た学生も自分同様、「step by stepだ」と先生から言われており、相当時間がたっているが誰も正解にたどり着かないようだった。
このチャンスを逃すことなく手早く作図をし、何度か先生を呼んで、「correct!」の言葉をもらった。
先生は黒板を指さす。すかさず先生の手からチョークを受け取り板書した。
あいにくと最後の計算式は間違っていたが、板書の9割以上を占める作図部分はすべて正解であった。
もっとも、先生を呼んで自分の作図を見てもらって板書OKの指示が出た時点でほぼ正解なのだ。
逆に、まったくの正解だと先生が出る幕がなく、9割以上正解だけど最後の最後で間違えたとかの方が先生の存在意義もあるというものだ。

なお、同日は前回やったはずの8 queen problemからの開始であった。
この8 queenとはSMクラブに行ったら女王様8名との同時プレイの9Pということではなく、チェスにおけるクイーン(飛車角の合成)を、8×8のマス目に8個置くが、その際にお互いかお互いに干渉しないように配置するという頭の体操のようなものである。
日本の将棋においては駒の性別は明らかになっていないが、チェスでは明確に女性であるクイーンという名称が用いられ、このクイーンは他のどのコマよりも可動範囲が広く、いわば最強ともいえる駒である。
おそらく、一番弱い駒を女性にすると男女差別と騒ぐ人がいるのだろう。
また、同日はサッカーのベトナム対タイ戦が授業中に行われ、教室の外から「ぎゃー!」という叫び声が何度か聞こえ、その叫びがあまりにも滑稽であり、学生はみんな笑っていた。そのうちに先生もつられて笑っていたが、定刻すぎぐらいまで授業は続けられた。
そうして第6章が全部終わったところで本日は終了。
次回は第7章からということになる。