これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

カンボジアの駐在者殺人事件!?

昨日はJICAの闇を紹介する記事となったが、このところ脂がのってきているように見え、本日は民間へと話が飛ぶ。
お隣カンボジアで駐在員をしている中茎竜二さんと石田礼門さんがタクシー運転手に殺された。良くある事件かと思っていたらなんと逆!?日本人駐在員がカンボジア人のタクシー運転手を殺した!?しかも動機は金目当て!?なんかもうわけが分からない。
駐在員と言ってもピンキリだから金が欲しいのはまだ理解できるが、タクシー運転手は給与の高い職業ではないのでターゲットにすることは通常あり得ない。
普通に考えて地元の大富豪とかを狙いそうなものだが。
また、そもそもなぜ金が欲しいかという理由は、日本に借金があったからだそうだ。
借金を踏み倒すのは確かに良くないが、殺人はもっと良くない。
借金を踏み倒してもさすがにニュースで報道はされないが、殺人事件によって現地カンボジアおよび出身国日本はもちろん、ここベトナムにもそのニュースは伝わってきた。といっても日本語のニュースサイトを見ただけだけど。
つまりは世界中の人がそのニュースを知ることになったわけだ。
そもそもカンボジアに逃げていれば日本の借金からも逃げられるような気がするが。
どうやら常人には理解しがたい領域がここにあった。
7年前のJICAエチオピアの元所長の思考回路なみに理解しがたい。

と、教育とすら関係のない話題のようである今回のニュースではあるが、そもそもこういう事件を起こさないように教育は大事だよと無理やりにも繋げてみる。
いずれにしろ駐在員が殺したり殺されたりと東南アジアの闇を垣間見たニュースであった。
アフリカあたりだと日本人はみんないい暮らし、欧米だとみんな屈辱を味あわされているが、アジアは非常に特殊で、いい暮らしをしている人と屈辱の格差が大変に大きい。
方やアフリカなみの悠々自適がいるかと思えば、今回の殺人事件の犯人のようにその恩恵からは程遠い人もいるのだろう。
特にタイやフィリピンでその傾向が顕著だと聞く。
ここベトナムにおいても差がないわけではないが、多少金持ってる人間でもせいぜい賃貸の、それも集合住宅暮らしである。
自己所有の庭付き1戸建てはアフリカでは普通だがベトナムではまずいない。
恵まれない人でも騙されて連れてこられた20代前半でウサギ小屋を通り越し虫かごレベルの劣悪な環境で暮らしているが、さすがに犯罪に、まして殺人に手を染める人間は聞かない。
日本語教師とか日本語学校の校長とか体のいいうたい文句に誘われてきてみれば月給5万円など絶対にありえない待遇の日本人が散見されるが、大半が20代前半の、しかも世間知らずなので自分が騙されていることにすら気づいていない。
これはある意味では知らぬが仏というか、知らぬが花というところであろう。
そういう人は得てして人の意見を聞こうとしないので、「お前、騙されてるぞ」と親切な助言をしたところで無意味どころか、かえってこっちが悪者にされかねないのであえて何も言わないが。

と、カンボジアの殺人事件から日本語学校とか教育というキーワードまでつながったところでこの辺で。