これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

日本法人を憎んでベトナム法人を憎まず

先述の最年少社員だけでなく、他の社員も自分への怒号はもちろん、反発、文句すら一切なかった。
やはり実施会社に来ても来なくても給与は減らなくしたのが大きいと思うが、その根底としてあくまでも自分はベトナム法人側、ベトナム人社員側の人間というスタンスを貫いていることが伝わっていると思う。
罪を憎んで人を憎まずという言葉があるが、日本法人を憎んでもベトナム法人内にいるメンバーを憎まないようになっているわけだ。

これがもし、自分は日本法人に直接雇用されており、ベトナム法人は腰掛であり、倒産は何事もなかったかのように日本法人の事務所で勤務だったらどうだろう。
間違いなく日本法人側の人間であるので、自分にすべての怒りが向けられることになっただろう。
また、自分も解雇されるうちのひとりであり、それはそれで大変だが、ベトナム法人にいるベトナム人社員のみんなを裏切ったみたいにならなかったのは誇らしい。
仕事は失っても、人間としての尊厳を失わなかった、卑怯な人間にだけはならなかったのがせめてもの救いだ。