これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

VNU-EPT初受験!

去る2019年2月23日、VNU-EPTが行われた。今回が初受験である。
試験開始7:30に対して、集合時間は7:00であった。
どうせ7:00には始まらないだろうと高をくくって7:15過ぎ、7:20ぐらいに到着したが、逆の意味で甘かった。
なんと、7:30になっても試験が始まらない。むしろ7:30過ぎぐらいに来ても余裕で間に合う。この集合時間は何だったのか。

大きなカバンは試験室には持ち込めないので、1階で預ける必要がある。
ポケットに入るぐらいの袋がお勧めだ。
なお、受験票には鉛筆、ボールペン、消しゴムを持ってくるように書いてあるが、この3点は貸与される。
仮に持参したものを使おうとしても貸与品を使うように言われるので持ってくる意味はなかった。
つまり持参物はパスポートと受験票の2点だけでよく、水分補給として500mlのペットボトルぐらいだろうか。
なのでそもそもかばんは必要ない。

試験科目の順序は以下の通り
8:00~9:00 Writing
9:00~9:30 Speaking
10:30~11:50 Listening & Reading
最後の2科目が一緒になっているのは、試験室と問題冊子が同じためである。
この2科目の間にはトイレに行けないので、Writingが終わった後のグダグダを利用してトイレに行くとよい。
Speaking開始までは若干の待ち時間があるからだ。

試験科目そのものについての内容。
1. Writing
貸与されたボールペンで手書きで作文。
ネット上のサンプル問題と同様の形式だが語数が違う。
問1 指定の文章を100~150語に要約せよ。
問2 一番すごい科学技術装置は何か、考えを300語前後で書け

2. Speaking
コンピュータのある部屋に移動。
そこで1人1台のPCを使い、指定された問題に対して録音する形式。
英検の2次試験やベトナム語能力試験の面接のような面接官との会話ではなく、ただ自分が一方的に、しかも自分の声を録音するだけだ。
問1 学生がそれぞれどこで何をしているか1分以内で話せ。
問2 今まで一番印象に残ったことを2分以内で話せ。
問3 煽り運転について3分以内で話せ。
上記のうち1は類題が、2についてもほぼ同じ、3に至っては事前に配られた問題リストと全く同一である。
つまり、答えを考えること自体は全く難しくない。いくらでも事前に準備できるのだから。
ただ、それを英語の発音で、正確に行うことは難しいだろう。
だからこそSpeakingの試験なのだろう。

3. Listening
後述のReadingと時間を区切らずに連続して行われる。
どちらも貸与された鉛筆を使うマークシート方式。
全部4択なので、当たり前だが全然わからなくてもどれかを選べば4分の1の確率で当たる。
悪名高いTOEICと違い、問題が2回読まれるが、逆に問いが印刷されず読まれる形式なので、最後まで答えは分からない。
このため文章を正確に聞き取れたとしても答えが何かは最後まで分からない。
なので、内容が分かった場合の問題文2回朗読は逆に邪魔になる。
TOEICと違って文章が非常に長いのでそこがきついところ。
ただ、文字通りラリってるラリアンはいなかったのでそこが救いか。
今回の試験の4技能の中で一番難しいのがこのListeningだ。

4. Reading
TOEICと比べると語彙もそんなに難しくなく、文章量も多くない。
なによりTOEICにあった架空の求人広告とかemailとか無意味な文章はなく、世界の公共交通におけるマイカーと比較した場合のメリットやデメリットに始まり公共交通を利用してもらうための工夫など、読んでいてためになる内容である。
TOEICのReadingをいくら勉強しても意味のある知識は身につかないが、本試験はTOEFLやIELTSに近いものがある。どれも4技能あるし。
時間が余ったので途中退出し、混乱を避けて帰宅できた。

さて、気になる結果だが、15日後に公式サイトで発表される。
さらに30日後には資格証明書が発行されるようなので、取りにいくことになる。
一応リテイクポリシーがあり、次回の試験までは30日以上開けなくてはならない。
このため次回の試験を受けるならば3月30日となるが、会場が僻地であるため事実上4月6日以降ということになる。