これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

Học kỳ 2/2017-2018総括

合わせ、2017-2018年度の総括となる。
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今期Học kỳ 2/2017-2018において取得した単位は3単位。
これは、Học kỳ 1/2017-2018と同じだ。
つまり今年度、2017-2018年度での取得単位数は合計で6単位ということになる。
修士取得には60単位が必要なため、半年前の危惧通り、このペースでいくと本当に10年かかる。

なお、唯一取れた科目はTriết họcであった。
妻から、「この科目、ひょっとして賄賂払った?」と聞かれはっとした。
今期で課金した唯一の科目がこれだったのだ。
日本円で300円程度の金を惜しんでいたらと思うとぞっとするが、詳細はこの科目を主題とした際に。

さて、この1年間、特にHọc kỳ 2/2017-2018を通じてわかったこととしては、たとえ皆勤賞をとっても単位取得にならないどころか20点とか30点とかになり、逆に数回休んでも80点取れることもあるということが挙げられる。
(注:いわゆる100点はベトナムでは10点として扱われるため、上記は厳密にはベトナムでは2点、3点、8点と表記される。奇妙であるため読みやすさのために上記では100点満点として書いている。)
疲れているのに無理して頑張って学校に行ってもどうせ無駄になるのだから、休養を取ったり、旅行に行ったりした方がいい。
実はHọc kỳ 2/2017-2018の間に日本に一時帰国をしたのだが、授業を1回も休まないようにするために帰省の日程を短縮したのだ。こんな努力をしても単位をとれないのでは馬鹿馬鹿しいので、来年度からは疲れたら休む、日本への一時帰国や国内旅行はバンバン行くと行ったスタンスで臨むことになる。
これは多分、あくまで自分の頭の中での考えだが、日本の大学は出席で50点以上取れ、テストはあまり重要ではないが、ベトナムの大学では出席が10点以下か、下手すれば出席点がなく、テストが8割以上の割合を占めているのではないだろうか。
他の国から来た学生と、出席点のことについて話したことがある。
「出席点40点はあるべきだろう」と言ったら、やはり、「そうだそうだ」という返答であった。
初めてこの学校に来た時に設備のなさに閉口したが、1年を終えてみて、やはりこの学校が終わってる感を禁じ得ない。

Xử lý ngôn ngữ tự nhiên課題

締め切りは2018年7月2日(月)のようだが、念のため6/29(金)あたりには終わらせた方がいい。
内容は以下の通り。
a) chuyển các câu truy vấn sau sang dạng biểu diễn của quan hệ văn phạm:
a)次のクエリを文法的関係の表現に変換する:
1. Sinh viên nào học môn Xử lý ngôn ngữ tự nhiên?.
1.自然言語処理を学ぶ学生。
2. Hãy cho biết sinh viên có mã số sinh viên MT12003 học môn nào ?.
2.生徒ID番号MT12003の学生を指定してください。
3. Môn Xử lý ngôn ngữ tự nhiên học ở phòng nào, ngày nào, học mấy tiết ?.
3.科目Xử lý ngôn ngữ tự nhiênはどの部屋、日、時間帯ですか?
4. Hãy liệt kê chọ tên sinh viên, mã số sinh viên, tên môn học khác môn học Xử lý ngôn ngữ tự nhiên ?
4.科目Xử lý ngôn ngữ tự nhiênで、学生の名前、学生ID、コースのタイトルを記入してください。
b) Chuyển dạng biểu diễn ở a) sang dạng luận lý;
b)a)の表現を論理形式に変換する。
c) Tạo ngữ nghĩa thủ tục từ dạng luận lý ở b);
c)造語義手続もとは論理で場所はb)
f) Truy xuất dữ liệu để tìm thông tin trả lời cho câu truy vấn ở a).
f)a)で照会情報を取り出すためにデータを取り出す。

Phương pháp nghiên cứu khoa học nâng caoは始まる前から終わっている

先期であるHọc kỳ 1/2017-2018の時期(2017年の後半)に申し込んだが開講されず今期Học kỳ 2/2017-2018(2018年2月から)に持ち越したPhương pháp nghiên cứu khoa học nâng caoであるが、開始時期や曜日がずっと未定であった。
もうすぐ今期も終わるという段になっても始まらない。
念のため学校側に問い合わせると、驚くなかれすでに終わったとの連絡が。
なんと、授業が始まる前から終わっていた。
原因はシステムの不備によるもののようだ。
これに対する学校側からの謝罪はなかった。

結局、Học kỳ 1/2018-2019(2018年10月開始)に持ち越しということになった。
最短で申し込んでから1年越しの授業となる。
ただし、ここまでのガタガタぶりを見るに、本当に2018年10月に始まるかは本当に怪しい。
遅くとも2020年ぐらいにPhương pháp nghiên cứu khoa học nâng caoが開講されれば御の字だろう。

Xử lý ngôn ngữ tự nhiên授業終了!

Xử lý ngôn ngữ tự nhiênの授業が2018年6月17日(日)をもって終了した。
試験は来る2018年7月1日(日)である。
この授業は進め方や課題などフェアであった。
どこぞの物議を醸す授業とは正反対である。
ここ3回分の板書をまとめて掲載する。
20180527
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20180610
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20180617
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これで、2/2017-2018期の授業はすべて終了した。
この授業もそうだが、2/2017-2018期はどの授業も1回も休まなかった。皆勤賞である。
ただ、たとえ毎回出席していても単位習得とは限らないのが恐ろしいところ。
ほとんど出席しないのに単位習得できる日本の大学と正反対だ。
その代わり、入試が楽なので、どっちが良いか悪いかというところではあるが。

Nguyên lý ngôn ngữ lập trình期末試験

授業に参加しても何の役にも立たないとか時間の無駄とか不名誉な枕詞が付くNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhであるが、2018年6月13日(水)に期末試験が行われた。問題用紙にはFinal Examと表記されていた。
一応問題は2種類あるようだ。残念ながら問題の持ち帰りはできない。
ただし、今回もA4の白紙が解答用紙とは別に配られたので、そこに問題文を書き写して持って帰ることは可能であった。
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Hệ cơ sở dữ liệu nâng cao試験問題

Học kỳ 1/2017-2018の巨悪ともいえるHệ cơ sở dữ liệu nâng cao。ダメもとで成績に異議申し立てはしたがもうこれ以上悪くなりようもないので試験問題をアップしてしまおう。f:id:k4h8:20180522112958j:plainf:id:k4h8:20180522112952j:plainf:id:k4h8:20180522112957j:plainf:id:k4h8:20180522113000j:plain
f:id:k4h8:20180522112942j:plainf:id:k4h8:20180522112955j:plainf:id:k4h8:20180522112949j:plainf:id:k4h8:20180522112947j:plainf:id:k4h8:20180522112945j:plain
しかし、複数ファイルを一気にアップってできないんだな。1個選ぶたびにダイアログが消えて、また予備出さなくてはならない。
もともと写真ばかりのアメーバなどとは一線を画す存在なのかもしれないが。

Học kỳ 3/2017-2018の登録始まる

本日2018年5月22日より、Học kỳ 3/2017-2018の登録受付が始まった。
登録はいつものようにインターネット上から特設サイトにて行われるので学校に行く必要はない。
Học kỳ 3/2017-2018の開始日は2018年5月22日(月)だ。これは1つ前の期であるHọc kỳ 2/2017-2018の14週目に相当する。
ということは実質Học kỳ 2の追加登録のようなものだ。それに、Học kỳ 2の試験期間とHọc kỳ 3の授業期間がかぶっているので、受講は難しい。
そもそも授業と試験がかぶったら試験を優先せざるを得ないだろう。
登録できる科目もTriết họcとĐổi mới sáng tạo & Khởi nghiệpの2科目しかない。
Triết học(3単位)…火・木・土の週3回×5週=15回
Đổi mới sáng tạo & Khởi nghiệp(2単位)…日曜日のみの開講だが早朝から夕方まで拘束される(教員側も大変だ)×3週

このうちTriết họcはHọc kỳ 2で受講しているし、試験日とHọc kỳ 3の授業日が同じである。
また、Đổi mới sáng tạo & Khởi nghiệpは研究中心コースの場合必修ではない。感覚的に座学コースの人数が多そうなので、当授業も人数が多いと推測される。大人数の授業は必修でない限り取らないほうがいいだろう。

いよいよ害虫殲滅に乗り出す

いつもながら悪名高いとか時間の無駄とか極めて不名誉な枕詞のつくNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhであるが、授業が終わり疲れながら帰っていると、ふと後ろから声がする。こちらを呼んでいるようだ。
振り返ると同じクラスのトルコ人学生であった。彼もまたこの授業に苦しめられているようだ。
彼から、「この授業をどう思う?」と聞かれた。「単位取得を含めいろんな意味で難しいクラスだ」と答えた。
すると彼から思いがけない提案が。「Vice Deanに手紙を書いて、現状を相談しよう」
Vice Deanに相談したぐらいで現状が変わるのかは分からないが、彼は俺より1年先に入学している。
この学校は随時入学できるうえに初授業のタイミングもまちまちなので学年という概念はないが、学生番号の上での入学年度では俺の1年前であり、学内の仕組みにも俺よりは詳しいはずだ。
なので、ひとまずはこれに賭けてみることにした。
そもそも俺はVice Deanの顔も名前を知らないが、少なくとも彼は名前だけでも知っている。
その後彼からVice Deanと俺宛にemailが来たが、実は彼はVice Deanにあったことがないことが分かった。
また、他の学生であれば入学時に説明会のようなものがあったようだが、外国人の学生である我々にはなかったということも書かれていた。
そういえばアメリカ大学院留学ブログなどを見ると、困ったことがあればVice Deanに相談というのは常套手段のようだ。
昨日害虫駆除のブログを書いたばかりだというのに、その日のうちに思いがけない所から救世主が現れるとはありがたいことである。
このトルコ人級友とVice Deanの力が最強の殺虫剤となりえる。

待ってるだけではだめで殺しに行こう

いつもながら悪名高いとか何言ってるかわからないとか極めて不名誉な枕詞のつくNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhであるが、前にも書いたかもしれないがさながら高校の物理のようである。
高校の物理はほっかむりをかぶって全力で駆け抜けたというか、そもそも台風が過ぎるのを待っていたという方が正確だろう。
台風に対して人間は攻撃を仕掛けても無駄だ。それよりも何もせず待っていれば向こうからいなくなる。
なので、高校の物理はやり遂げたというよりやり過ごしたということになる。
ただ、Nguyên lý ngôn ngữ lập trìnhの場合は待っていても解決しない。害虫駆除と同じで、待っていも害虫がいなくなるわけではないので、こちらから積極的に殺しに行かなくてはならない。
くしくも害虫駆除は英語でdebugという。文字通りプログラムのソースコードのバグを発見して修正するわけだ。
先週末をもってNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhの課題3の締め切りが終わった。
本来なら授業も第10週となる先週で終わりのはずだが、角刈りの余計な署名活動のせいで再来週まで延長となっている。
Học kỳ 2/2017-2018はどの科目もまだ1回も休んでいないし、今後もよほどの体調不良がない限り休むつもりもないが、Nguyên lý ngôn ngữ lập trình授業ではなくは苦行だ。

日本の部活動至上主義に思う

本の学校の場合、授業を受けに行っているというより部活をしに行っているという方が正確だろう。
中高だと部活強制、大学に入るとサークルと呼ばれるが中身は同じだ。ただ、大学の場合必須ではない。
ただ、中高で部活動至上主義に毒されたからか、みんなサークルに入る。
でも、これは意外とありがたかったかも。
高校に入ると授業が難しくて何を言っているのか分からないが、気分転換というか学校の存在意義として部活は有効だ。
大学でも授業と授業の合間に部室に行ったり、そもそもサークルをしに学校に行っていた感が強い。
いずれにしろ部活やサークルがメインで、授業はおまけのようなものだ。
ただ、先輩から教科書や授業のやり口を聞けるのでサークルに入ることで授業が有利になる一面もあった。

さて、これは大学までと大学院からの違いなのか日本と外国の違いなのか不明だが、ベトナム大学院では部活やサークルの類はなく、純粋に授業を受けに行っていることになる。
日本での学生生活と違い、授業がメイン。
大学生協や各種設備もなく、夜には閉まるコンビニや売店があるぐらいだ。
一切の気分転換がなくつまらないが、学校というものは本来はこうなのかもしれない。
日本の部活動至上主義に毒され続けた違和感はまだ抜けそうにないが。

外国の大学院の安心パック補足論

前回安心パック論について書いたが、そもそも自動車学校の場合の安心パックとは何か詳細を見たところこのようなものであった。
・通常料金に1万円を上乗せする代わりに何十万円という追加料金を取らないという保険のようなもの
・追加料金を取らないだけで、追加教習はある。
つまり、金で時間を買っているわけではなかった。
いずれにしろ普通免許とか文字通り普通に何十万円という追加料金を取られるので、たった1万円でそのムダ金を取られずに済むのだからAUI盗難保険のようなものだ。
一応年齢ごとに安心パック保険料は違い、24歳までが1万円、その後逓増し、50代だと10万円超えだが、そもそも追加料金は10万円ではすまない上、そもそも普通免許は高校卒業か、遅くとも大学在学中に取る物なので絶対に入った方がいいだろう。

さて、大学の単位についての安心パックも同じ理論であれば金の節約になるだけで時間は節約できないことになる。
ベトナムの場合授業料は安いので、金の節約は考えなくていい。
ただし1回の授業が2時間半。日本だと1時間半。あと駐車場を間違えると出庫に異様な時間がかかり、たった1コマ受けるのに莫大な時間の無駄になる。
特に夜の西門の混雑は異常。同じクラスのトルコ人が南門を利用しているのを見て、その後自分も南門派だ。

外国の大学院で有効な安心パック

よく、日本の大学は入学は難しいが卒業は簡単、外国(とくにアメリカ)はその逆と言われる。
厳密には多少の例外はあるが、99%の大学はそうなのだろう。
自分の場合は日本の大学とベトナムの大学院の比較なので、学部と院の違い、日本と外国の違いがそれぞれ合わさったものになる。

具体例として、日本の大学ではまともに通っていれば(欠席が4~5回ぐらいなら)単位を取得できる。
実際、大学4年間で必修科目の単位を落としたのは英語ぐらいだ。理由はほとんど出席しなかったからかな。
その他の科目は欠席を5回以内にとどめ、単位習得に至った。
その他、1回も出席しなかったので落とした科目はたくさんあるが、基本的に出席の方が多い科目は単位習得している。
結果として、授業に出れば単位取得も同然。さらにラッキーなことにほとんど出席していないのにボーナス科目として単位取得できたものもある。
分類すると
1. 出席して単位取得→わかる
2. 出席しないのに単位取得→ボーナス
3. 出席したのに落ち科目→こんな理不尽なものはない
4. 出席しないで落ち科目→自業自得

さて、ベトナムの大学院の場合は
1. 出席して単位取得→とは限らない
2. 出席しないのに単位取得→ありえない
3. 出席したのに落ち科目→こんな理不尽がまかり通る
4. 出席しないで落ち科目→自業自得

2番の出席しないのに単位取得はさすがに日本が甘すぎかと思うが、3番の出席したのに落ち科目というのが普通に存在する。これは日本ではまずありえない光景だ。普通は平常点があるからね。
1科目の授業料が1万円~2万円ぐらいというのが救いか。それでも2度3度登録することを考えると決して安いとは言えない金額ではあるが、アメリカ大学のように1科目の授業料が20万円というのよりはましだろう。
いずれにしろ同じ科目に何度も何度も金を払うのは無駄だ。そこで単位保障というわけだ。
一部の自動車学校では規定以上の料金は頂きませんというところもある。安心パックというらしい。一応落ちた分の郷愁はあるが、定額保証だ。あるいは液晶ディスプレイのドット抜け保障にも似ている。
つまり授業料の1.25倍を払うことで確実に単位が取得できるというわけ。
これだったら1.5倍払ってもいい。落ちたら2倍取られるからな。
日本人からすれば授業料の2倍を払ってもいいから単位保障ありの安心パックがあれば時間が節約できるのはもちろん、結果として金の節約にもなる。
時は金なりというが、金で時間を買うわけだ。一見すると金で単位を買っているように見えて、実は買っているのは時間ということになる。

日本の大学のGPAはどのぐらい?

ベトナム大学院に入学する際日本の大学の卒業証明書や単位習得証明書のベトナム語翻訳版を要求されるが、ここで関連してアメリカ大学院に入学する場合、GPAという言葉がよく聞かれる。
何やら難しそうな言葉だが、平たく言えば平均点だ。高校生なら評定でもいい。まあ、普通に平均点と言えばだれでもわかる。
大学の場合100点満点だが、これを4点満点に換算する。
もっとも単純に25で割るわけではなく、このような計算式があるようだ。
ページタイトル| 日米教育委員会 フルブライト・ジャパン
大学の英文成績証明書を発行すると、アメリカの5段階評価欄と同じ区分けであることが分かる。
ただ、S、A、B、Cとなっているので読み替えは必要だが。
自分の場合必要単位数124単位に対して132単位習得していた。単位を落とした場合に備えて多めに登録していたのだ。結果として8単位多く取得したことになる。
インターネットの掲示板などをみるとたった2単位足りないばかりに留年となってしまった嘆きの書き込みもある。
この人がギリギリの登録だったのか、それともかなり多めに登録したが軒並み落としたのかは分からないが、もし単位売買制度があったらこの8単位で救済できる人がいたかもしれない。

さて、この132単位にS=4、A=3と順に重みをかけてくと404点。
これを132で割ると2.257575758であった。
一般的には小数点以下2桁ぐらいあればいいので、GPA2.26となる。
ここで日本独自ルールがあり、SとAと統合して日本版A=4とするのもあるようだ。
この場合採点店は2点だから、大幅な底上げが可能。この場合GPA=3.06である。日本とアメリカの成績制度の違いを利用した得点アップ術だ。

ここで気になるのが、日本の大学で成績証明書=単位習得証明書である。
つまり、落ちた科目は記録に載ってこない。
アメリカ式に落ち科目も正直に申告しようにも、大学側が落ち情報を提供しない。
なので成績をよく見せようとねつ造するつもりはさらさらなくても、GPAの最低点は1.0点か2.0点である。
アメリカ大学院にはGPA2.0点が必要なので、日本ルールで計算すれば大卒なら自動的にアメリカ大学院出願要件を満たしてしまう。
自分の場合落ち科目が何科目だったかは今まで食べたパンの枚数を聞かれるようなものだ。卒業式の日に配られた成績表を引っ張り出してくれば分かるかもしれないが。
仮に登録単位数を300単位とすると、アメリカ方式GPAは0.99となる。
まあ、落ち科目なんて過去の話だし、落ちた科目を引きずってくよくよするよりも、未来に向かって前を向こうという意味では成績証明書=単位習得証明書であり、落ち科目情報を載せない日本の大学に軍配が上がる。

ベトナム大学院での教科書代は?

日本の大学では教授が書いた教科書が数千円のぼったくり価格で大学生協で売られており、半年か1年でごみと化す。
実際には捨てるんじゃなくて後輩にあげたりするから、自分も先輩からもらって無駄な金を節約することもあった。
さらに、アメリカの大学では教科書が1冊数万円だそうだ。

さて、ベトナムではどうか?
一応教科書らしきものはあるが、先生の手作りのパワーポイントファイルやそれをもとにしたPDFが配布あるいは勝手にDLという場合がおおい。
まれに専門書のPDFファイルをネットからDLする場合もあり、日本の著作権法の及ばない国ならではの節約術だ。
そしてこれは年に1教科か2教科だが、教科書が必要な場合もある。
しかし値段は日本円換算で100円か、どんなに高くても200円程度である。300円以上になることはない。
むしろ下手な喫茶店でコーヒーを飲むより安いぐらいだ。
一応教科書の著者はその科目の先生となっていたが、決して金儲けではなく、むしろ紙や印刷コストを考えるとほぼ原価ぐらいだろう。
これは国全体が教育に対して支援しているということだろう。本来日本もこうあるべきだ。
ただ、教科書は安いがあくまでも機材は持ち込み。
日本の大学と違い一人に1台のPCはないから、自分でPCを買って持ってくる。必然的にノートPCになる。
自分が大学の時は入学当時はPCを持っていなかったから、大学の教室や自習室のPCで練習した。
3年ぐらいになって親のおさがりをもらったが、それでも専門的な研究は大学のPCだ。
そこへ行くと物価の安い=所得の安いベトナムでノートPCを買い、さらに破損や盗難のリスクが高い環境で毎回持ち運ぶというのは本当はやりたくないが仕方なくやっているに過ぎない。
一応スペックとしてはインターネットに接続でき、PDFが開け、JavaやSBTが動けばいいので最新モデルである必要はない。Windows7が動くぐらいのマシンでも使いようによってはなんとかなるだろう。
ただ、毎回持ち運ぶことを考えると、軽くてかつ頑丈なマシンというのが条件になってくる。
他の学生を見ると、薄型で値段の高そうなものを持ってきている者もいれば、相当重そうな、古くて壊れかけのものを持ってきている者もいる。
盗難のリスクを考え、学校ではできるだけ古いマシンを使いたいところではあるが、古いマシンの場合バッテリーが授業中にもたない可能性もでてくるので難しい所だ。