これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

外国の大学院で有効な安心パック

よく、日本の大学は入学は難しいが卒業は簡単、外国(とくにアメリカ)はその逆と言われる。
厳密には多少の例外はあるが、99%の大学はそうなのだろう。
自分の場合は日本の大学とベトナムの大学院の比較なので、学部と院の違い、日本と外国の違いがそれぞれ合わさったものになる。

具体例として、日本の大学ではまともに通っていれば(欠席が4~5回ぐらいなら)単位を取得できる。
実際、大学4年間で必修科目の単位を落としたのは英語ぐらいだ。理由はほとんど出席しなかったからかな。
その他の科目は欠席を5回以内にとどめ、単位習得に至った。
その他、1回も出席しなかったので落とした科目はたくさんあるが、基本的に出席の方が多い科目は単位習得している。
結果として、授業に出れば単位取得も同然。さらにラッキーなことにほとんど出席していないのにボーナス科目として単位取得できたものもある。
分類すると
1. 出席して単位取得→わかる
2. 出席しないのに単位取得→ボーナス
3. 出席したのに落ち科目→こんな理不尽なものはない
4. 出席しないで落ち科目→自業自得

さて、ベトナムの大学院の場合は
1. 出席して単位取得→とは限らない
2. 出席しないのに単位取得→ありえない
3. 出席したのに落ち科目→こんな理不尽がまかり通る
4. 出席しないで落ち科目→自業自得

2番の出席しないのに単位取得はさすがに日本が甘すぎかと思うが、3番の出席したのに落ち科目というのが普通に存在する。これは日本ではまずありえない光景だ。普通は平常点があるからね。
1科目の授業料が1万円~2万円ぐらいというのが救いか。それでも2度3度登録することを考えると決して安いとは言えない金額ではあるが、アメリカ大学のように1科目の授業料が20万円というのよりはましだろう。
いずれにしろ同じ科目に何度も何度も金を払うのは無駄だ。そこで単位保障というわけだ。
一部の自動車学校では規定以上の料金は頂きませんというところもある。安心パックというらしい。一応落ちた分の郷愁はあるが、定額保証だ。あるいは液晶ディスプレイのドット抜け保障にも似ている。
つまり授業料の1.25倍を払うことで確実に単位が取得できるというわけ。
これだったら1.5倍払ってもいい。落ちたら2倍取られるからな。
日本人からすれば授業料の2倍を払ってもいいから単位保障ありの安心パックがあれば時間が節約できるのはもちろん、結果として金の節約にもなる。
時は金なりというが、金で時間を買うわけだ。一見すると金で単位を買っているように見えて、実は買っているのは時間ということになる。