これがベトナム大学院の実態だ!

Trường Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minhの大学院修士課程に社会人入学

3月度ベトナム語試験 リーディング1 もし日本語だったら

よく英語圏の人間にTOEICを受けさせ、「ネイティブが受けたら何点取れる?」みたいな企画があるが、表題通りもし日本語だったどうなるか。
以前のエントリでやってみた。

結果は、本文1:30、設問に回答 1:22、合計で3分あれば大問1が完了。
ということは15分あればリーディング自体終わる。
つまり、ベトナム語が分かりにくいだけで、全部母国語に直してしまえば試験自体の不具合はないともいえる。
単語が普段使われないのがあって文章がモザイクになるのが原因か。

参考までに解答
a
c
a
a
b
a
a
c
a
d

3月度ベトナム語試験 リーディング2

(1)大学村のなかでかわいく美しい方であろう、女学生カン・トは実に素早く喜んでバスを迎えた。学校が終わると、またも実に素早く寄宿舎へ帰っていき、とある喫茶店へと向かった。トはここで店員の仕事をさせてもらえないかと頼む、
「仕事があるのはありがたい」トは笑う。
(2)フワン・テ・アンは階段のそばに座り、自身の幼女であるカン・トのことを洗いざらい話しはじめた。
「あれは自分らがクアン・ビン(地名)で子供たちの手を取って南部生活に入った日のことだった。家を借りたのはビンユーン省イアン村で、工員たちの住む地域だったよ。集落の工員たちが時々やってきては、おしゃべりをして、タコ部屋時代の憂さ晴らしをしたものだったよ。ある日、一人の女が集落を出て行ったかと思うと、戻ってきて私の家の前にスカーフで包まれた何かを置いていった。開けてみると、その中には一人の女児と一通の手紙があり、そこにはこう書いてあった。『この子を育てるのを手伝ってください。この子にはカン・トと名付けました。』」
(3)赤ちゃんはかわいかったけど太っていた。私は赤ちゃんを抱っこし、すぐ飲めるようにミルクをこしらえた。他の小さい子供たちも交代で赤ちゃんを抱っこした。そういうわけで、私は突然養女を育てることになったのだ。私の夫の名前はタイ・フワン・トだったから、赤ちゃんの名前はタイ・テ・カン・トになった。小さいときはビンユーン省に住んで半日学校に行き、残り半日は宝くじを売らせてもらった。集落の周りで子供に宝くじを売らせるのは大変だった。宝くじが全部売り切れた後は我々はここファン・テッてと流れてきた。トは私がサトウキビ水を売るのにまたしてもくっついてきて、その隣で宝くじを売った。3年生(あるいは高校生?翻訳困難)になることには、トはムイネで仕事を探した。職種はパン売り、ウェイトレス、リゾートバイト、お一人様ツアーのガイド等・・・。トは勉強がよくできか

この2年間で払った授業料は?

昨日の課金作業が完了したことで、この2年間で払った授業料が明らかになった。
結論から言うと20,865,000ドン(99,705円)。
修士課程は2年で修了できるとはいえ、3年に1回しか開講しない科目もあったりするので実際は4か年計画だ。
ただ、単純にこの2倍の金額とは言い切れず、実際の4年間の授業料合計は2年後にならないとわからない。
ただ、高くても日本円で30万円を超えることはないだろう。
20万円を超えるか、超えないかのラインであると目論んでいる。
なお、入学金は日本円でせいぜい1,500円ぐらいなので誤差の範囲内として授業料の計算には入れていない。
念のため付け加えると、受験料は日本円で5,000円ぐらいであった。
むしろ、修士論文を投稿する費用の方が4年間の授業料より高くなるのではないかと危惧している。

この記事を書くため支払サイトを見たが、実は今まで気がつかなかったのだが、日付がYYYY/MM/DD方式。
というよりも、このほうがあまりに自然すぎて逆に気がつかなかったのだ。
ここだけ設計者が日本人なのではないか。

さて、時系列的な内訳は以下の通り。実際の開講時期ではなく課金時期とした。

課金日 金額 科目名
2017/03/28  1,560,000 Triết học
2017/03/28  2,280,000 Hệ cơ sở dữ liệu nâng cao
2017/03/28  2,280,000 Lập trình nâng cao
2017/03/28  2,280,000 Kiến trúc máy tính nâng cao
2017/03/28  1,860,000 Phương pháp nghiên cứu khoa học nâng cao
2018/04/10  2,280,000 Xử lý ngôn ngữ tự nhiên
2018/04/10  4,125,000 Nguyên lý ngôn ngữ lập trình
2018/10/18  2,280,000 Nhận dạng mẫu và học máy
2019/03/28  1,920,000 Xử lý ngôn ngữ tự nhiên

この2年間で約10万円。これを高いとみるか安いとみるか。
仮に1箱300円のたばこを1年間毎日休みなく吸い続ける人がいたとすると、かかる費用は300 * 365 = 10,9500円
たった1年間で約10万円である。2年なら20万円。
たばこはものによっては1箱400円ぐらいのものもあるから、それ以上の金額を課金する人も世の中にはいるかもしれない。
少なくとも、毎日休みなくたばこを吸い続ける人よりは大学院の課金額は少ないといえる。
逆に、たばこを買わない人は年間10万円ぐらいは余剰資金を持ち合わせているということになる。

Học kỳ 2/2018-2019の学費支払い完了

前回のエントリ投稿後すぐに精算ボタンが出たので早速入金。
なお、今まではてブロで画像が一括アップロードできず、仮に画像が10個必要な場合、1個1個アップロードしていて手間がかかっており、なぜグーグルでできることがはてなでできない?と思っていたが実はソリューションが存在した。
https://oraedance.com/entry/image-up-all/
↑これを読むとわかるが、単にシェルからドラッグするだけというまさにコロンブスの卵。

Học kỳ 2/2018-2019の学費支払いサイトに掲載

2019-03-26に履修サイトにて請求が来たが、本日支払いサイトにも掲載された。
しかし精算ボタンがない。
いずれにしろ支払期限は5月30日までと、2か月以上も先だ。
さすがに他の学生も同じ状態である以上、何らかの形で支払いはできるようになるはずだ。

3月度ベトナム語試験 リーディング1

(1) フエの町で辛い麺の店に行った「私」は店員から「お客さん、またの機会にお願いします。」と言われ入店を断られる。確かに空席はない。食べ終わったばかりの客が言うには、フエには辛い麺の店はたくさんあるが気に入っているのはここだけらしい。
(2) 3年ほど前、この店の女主人のニャッ・リンはフエ経済大学の教室の座席に座りながら、常に考え、悩み、将来の道を探していた。リンが語るには、
「何度も色々探し回ったが結局自分が何をしたいのか自分でもわからなかった。その後、他校の学生と交流する機会があり、ある特別な先生と会った。その先生は自分の考えと生き方を変えた。それはロバート・キヨサキで、『金持ち父さんの教え』を書いた人で、事業を起こすように若者を応援し勧めていた。会った時間はとても短かったが、本に書かれていた思想は自分を変えた。」
リンはさらに回想して、
「あと2年も教室にいることに安心できず、むしろ今から将来のことを設計していくべきだとすら思った。自分が決めたのは1年休学すること。目的は経営をすること。」
(3) 10,000,000ドンを資本とし、歩道の食べ物屋を開いた。日よけと机とガスだけでもって、リンは「わが子」ともいえる店を出した。リンの店は平民層をターゲットにしていた。しかし、時間が経つにつれてだんだん客が来なくなった。リンはもっと大きい店を出すことに決めた。
(4) リンは小さなカフェを路地裏から探し出し、譲渡してくれるように提案した。(車歩分離された大きな道路の)歩道のように良くない地点であったが、お茶牛乳や食べ物があることから、この店は以前の店よりも「華麗」で、多くの世代の客向きに違いないと思った。リンは再び経営への道に入った。店の活動は当初は安定していたが、店の間取りに不具合があり、その結果リンはその店を辞めることに決定した。リンは恐怖のどん底に突き落とされた。というのも、この2度の失敗の、家族の誰もが支援はもとより、かばうことすらしなかったからだ。
(5) 3度目の案の準備のため、アンは非常に多く出かけた。家にいる時間はほとんどなかった。リンは一時期ハノイサイゴンにいた。目的は学習、そして自分だけの食べ物の作り方を見つけ出すためだ。今回もやっぱり飲食店の経営をもくろんでいる。ただし多くの年代の客をターゲットにするのではなく、若い世代のみをターゲットにしている。結果、辛い麺の店は12店舗を出せた。
「失敗は何度もあり得る。しかしここにいたるまで、自分はかなり慎重に準備してきた。なのでこの戦いは絶対に勝つ。その後自分はさらにダナンに支店を出そうと思う。その時には、誰もが自分の店を知ることになるだろう」
リンは誇り高く話した。

設問
1. ニャッ・リンの店は何を売っている?
a. 辛い麺
b. お茶牛乳と食べ物
c. 食べ物
d. カフェ

2. なぜ店員は「お客さん、またの機会にお願いします。」と言った?
a. 辛い麺が品切れ
b. 客が注文したメニューが品切れ
c. 客が座る場所がないから
d. 閉店時間だから

3. リンの生活を変えたのは誰?
a. 『金持ち父さんの教え』の作者
b. リンの通っていた中学の先生
c. リンが交流した学生
d. フエ大学の先生

4. リンが経営の道を歩き始めたときはどんな時だった?
a. 大学2年生
b. 独立開業中
c. 経営を学習中
d. 大学1年生

5. (3)は何について述べている?
a. リンの最初の苦労について
b. リンの最初の食べ物屋について
c. リンが最初に産んだ子供について
d. 歩道の店に必要な用具について

6. (4)によると、2度目の経営で失敗した理由は?
a. 借りた物件に問題があった
b. 客を引き付けられなかった
c. 店の活動が安定しなかった
d. 店の場所が良くなかった

7. なぜリンは2度目の店の場所は1度目のように良くなかったと言ったのか?
a. 店が路地裏にあったから
b. 店が今までよりもさらに客を引き付けたから
c. 店が今までよりもさらに華麗であったから
d. 店の中で常に客同士の殺し合いが行われていたから

8. (4)にある「食べ物」はどういう意味?
a. 若者を対象にした食べ物
b. 軽食であり、食事と食事の間ぐらいの時間に食べるもの
c. 軽くつまむ程度に食べるものであり、満腹を目的としていないもの
d. 平民を対象にした食べ物

9. 文章全体を通じて、リンが成功した要因は?
a. 客層を若者に絞ったこと
b. 多くの年代を客層としたこと
c. 経営の間取りがいいこと
d. 店の場所が華麗であること

10. リンの仕事ぶりから察するに、リンはどんな人?
a. 常に自分のことを誇りに思っている人
b. 自分の意見をコロコロ変える人
c. ミーハーな人
d. あきらめない人

Học kỳ 2/2018-2019の学費請求来る

本日公式サイトにて今期の請求が行われた。
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なぜか昨年度の3単位選択科目2,280,000よりも安くなり、1,920,000となっている。
物価上昇を考慮すると値上げはあっても値下げは考えにくい。
また、再履修であっても同等の授業料と聞いていたが、実際には再履修割引のようなものがあるのだろうか。
いずれにしろ安くなる分には歓迎したい。
何しろ次期である1/2019-2020には必修専門4単位科目が一気に3科目を含め4科目15単位を登録せざるを得ないのだ。
もちろん1回で15単位全部を取れる保証はないけど(そりゃそうだ)。
今期も例によって例のごとく、大学にも銀行にも行かず、すべてインターネットで授業料の支払は完結する。

Xử lý ngôn ngữ tự nhiên 6回目 今回も平常点獲得!

2019年3月23日、Xử lý ngôn ngữ tự nhiênの6回目が行われた。
この日は6章のスライド9ページから。
前回が15ページまでだったから、難しい内容かつ中間試験の問題になるところを重複して説明したことになる。
6章が全部終わり、この日の宿題アサイン。
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時々、こうやって教科書でもスライドでもないところが宿題になる時がある。
そうしないと去年在籍していたメンバーは答え丸写しで満点になってしまうからなのだろう。

そして7章に入った。
7章のスライド18ページまで。

実はこの日 international festival なる騒がしいイベントが建物の目の前というか校舎の入り口をふさぐように行われており、うるさいのなんの。
百歩譲ってグラウンドでやるならまだわからなくもないが、校舎の入り口でやったらだめだろ。
しかも歌がうまいならまだしも、ジャイアンリサイタルに勝るとも劣らない音痴さ。
先生の機嫌が悪いのが伝わってくる。
我々学生にとっても、外の下手な歌ががうるさすぎて先生の説明が聞こえないのではわざわざ授業に来た意味がない。
時々、日本語の歌のようなものも聞こえてきたが、ここで日本語とばれると日本人のイメージが悪くなるので黙っておいた。
なんたって歌下手すぎるんだもん。しかも大音量とあって嫌がらせ以外の何物でもない。日本の恥だ。
17:30ぐらいになってやっと静かになったが、こういうのは早朝とか夜間の校舎に誰もいない時にやった方がいい。

やっと環境がまともになったところで、前回出された宿題の答え合わせ。
5章の内容だ。
ここで、いつも真っ先に躍り出るはずの要領よしお君が動かない。
その代わり、元気のある学生2名が進み出た。
問題は全部で3問。他に誰も動く気配はなく・・・ということは?
これはチャンスとばかりに宿題の答えを印刷した紙を手に、黒板の空いているスペースにつき進め。
これで板書点獲得のチャンスとなる。

5.1.c
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5.1.d
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5.2.2
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だいぶ直されたけれども、少なくとも問題は間違っていなかった(前回例題をやったので当たり前だが)。
もともと問題が難しかったのもあり、あの要領よしお君でさえ板書しなかったのだから、誰にも正解できない問題だったのだ。
いずれにしてもこの問題がほとんどそっくりそのまま試験に出るのでこれを印刷したスライドの余白に書き込み試験日に持参すべし。

Phân tích thiết kế giải thuật資料入手!

今回から新しいカテゴリーが追加。
実は来期というかむしろ来年度であるHọc kỳ 1/2019-2020に開講されるであろう専門必修4科目15単位のうち、Phân tích thiết kế giải thuậtを受講した友達から資料をもらった。
同科目の決まり字はPhanTichTである。
同科目の担当教員はNhận dạng mẫu và học máyと同じ。つまり事前に資料をもらっておけば試験も余裕。そもそも授業に出る必要がないほどだ。
さて、資料はスライド(英語版とベトナム語版)と章末問題があった。
この章末問題の答えを事前に作っておいて、試験の日に持参し、あとは同じことを答案用紙に書き写すだけの誰にでもできる簡単な軽作業だ。

これで資料未収集の科目は
Cấu trúc dữ liệu và giải thuật
Mạng máy tính
の2つとなった。
前情報によるとMạng máy tínhは簡単らしいが、そもそも絶対的に簡単なのか、あの悪名高いNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhに比べれば多少ましというレベルなのかはわからない。
Mạng máy tínhは今年度の受講者が8名と異様に少なく、知り合いが受講していなかったので情報がない。
内容的にもTCP/IPだったらそもそも考えるような内容はなく、単なる暗記なので大したことはないだろうと思いたいところだ。
Cấu trúc dữ liệu và giải thuậtは昨年度、というかむしろ2年近く前に要領よしお君が受講していたようなのでなんとか資料をもらいたいところだ。

もしも日本の大学院に行ったら?

歴史にもしもはないといわれるが、2014当時考えていた1年で修了できるといわれるイギリスの大学院でさえなく、日本の大学院に行ってたら?

TGUの場合
種別 科目名 単位
必修 ×人間情報学演習Ⅰ 4
必修 ×人間情報学演習Ⅱ 4
メジャー コンピュータシステム演習 2
メジャー コンピュータネットワーク特論 2
メジャー アルゴリズム特論 2
メジャー 応用情報学特論 2
「メジャー」以外 教育工学特論 2
Ⅰ群 言語コミュニケーション論 2
Ⅱ群 言語情報処理論 2
選択 プログラム言語論 2
選択 データベース特論 2
選択 国際地域論 2
選択 教育社会学特論 2
合計 13科目 30

日本で一番偏差値が高いといわれる東大だったら?
種別 科目名 単位
必修 コンピュータ科学修士輪講Ⅰ 1
必修 同Ⅱ 1
必修 コンピュータ科学修士特別研究Ⅰ 6
必修 同Ⅱ 6
必修 実践英語対話表現演習Ⅰ 1
選択 自然言語処理システム論 2
選択 自然言語処理 2
選択 Webプログラミング言語 2
選択 ハプテイクス 2
選択 オペレーティングシステム特論 2
選択 近似・オンラインアルゴリズムとその応用 2
選択 戦略ソフトウェア特論 2
選択 ソフトウェアのテストと検証 1
合計 13科目 30

実はどちらも13科目30単位。
BKは9科目30単位に研究30単位を足して60単位だからBKが少ないようにも思えるが、日本の場合は演習とか研究とかいうのがそれにあたるだろうから、実質9~11科目になり、TGUが少し多いかな。
いずれにしろ日本の場合は社会人が働きながらではなく、大学の学部を卒業した人がそのまま大学院に入ることを想定しているから、平日(土曜日を含む)の昼間に授業を受けるイメージだろう。
どうしても働きながら大学院に行くのであれば放送大学などを利用することになる。

カンボジアの駐在者殺人事件!?

昨日はJICAの闇を紹介する記事となったが、このところ脂がのってきているように見え、本日は民間へと話が飛ぶ。
お隣カンボジアで駐在員をしている中茎竜二さんと石田礼門さんがタクシー運転手に殺された。良くある事件かと思っていたらなんと逆!?日本人駐在員がカンボジア人のタクシー運転手を殺した!?しかも動機は金目当て!?なんかもうわけが分からない。
駐在員と言ってもピンキリだから金が欲しいのはまだ理解できるが、タクシー運転手は給与の高い職業ではないのでターゲットにすることは通常あり得ない。
普通に考えて地元の大富豪とかを狙いそうなものだが。
また、そもそもなぜ金が欲しいかという理由は、日本に借金があったからだそうだ。
借金を踏み倒すのは確かに良くないが、殺人はもっと良くない。
借金を踏み倒してもさすがにニュースで報道はされないが、殺人事件によって現地カンボジアおよび出身国日本はもちろん、ここベトナムにもそのニュースは伝わってきた。といっても日本語のニュースサイトを見ただけだけど。
つまりは世界中の人がそのニュースを知ることになったわけだ。
そもそもカンボジアに逃げていれば日本の借金からも逃げられるような気がするが。
どうやら常人には理解しがたい領域がここにあった。
7年前のJICAエチオピアの元所長の思考回路なみに理解しがたい。

と、教育とすら関係のない話題のようである今回のニュースではあるが、そもそもこういう事件を起こさないように教育は大事だよと無理やりにも繋げてみる。
いずれにしろ駐在員が殺したり殺されたりと東南アジアの闇を垣間見たニュースであった。
アフリカあたりだと日本人はみんないい暮らし、欧米だとみんな屈辱を味あわされているが、アジアは非常に特殊で、いい暮らしをしている人と屈辱の格差が大変に大きい。
方やアフリカなみの悠々自適がいるかと思えば、今回の殺人事件の犯人のようにその恩恵からは程遠い人もいるのだろう。
特にタイやフィリピンでその傾向が顕著だと聞く。
ここベトナムにおいても差がないわけではないが、多少金持ってる人間でもせいぜい賃貸の、それも集合住宅暮らしである。
自己所有の庭付き1戸建てはアフリカでは普通だがベトナムではまずいない。
恵まれない人でも騙されて連れてこられた20代前半でウサギ小屋を通り越し虫かごレベルの劣悪な環境で暮らしているが、さすがに犯罪に、まして殺人に手を染める人間は聞かない。
日本語教師とか日本語学校の校長とか体のいいうたい文句に誘われてきてみれば月給5万円など絶対にありえない待遇の日本人が散見されるが、大半が20代前半の、しかも世間知らずなので自分が騙されていることにすら気づいていない。
これはある意味では知らぬが仏というか、知らぬが花というところであろう。
そういう人は得てして人の意見を聞こうとしないので、「お前、騙されてるぞ」と親切な助言をしたところで無意味どころか、かえってこっちが悪者にされかねないのであえて何も言わないが。

と、カンボジアの殺人事件から日本語学校とか教育というキーワードまでつながったところでこの辺で。

続「教室はまちがうところだ」

先ほどのエントリ「教室はまちがうところだ」に付け足したい内容があったのでその続編ということで。
そもそもなぜ自分は間違いを恐れる人間になったのか?
ふと思い出したのはエチオピアでJICA所長と初めて会った時のことだ。
時差ボケで眠いのにさらに眠くなる話を聞かされていたが、ふと、「エチオピアのGNPは何ドルか?」と聞かれた。
もちろんそんなの誰にも分かるわけない。
しばらく沈黙が続いたので、仕方なく自分が適当に○○ドルぐらい答えたが、当然当たるわけがない。
するとその所長は別な奴に、「○○ドルなわけないじゃないですか。そうですよねー。」みたいなこちらを小馬鹿にするような言い方をした。
実はこの所長は超絶仕事ができず、さらに性格も悪いため隊員みんなから嫌われており、いよいよエチオピアを出ている段になってガレージセールと称して賞味期限の切れた食べ物を期限のことは知らせず高値で売りつけられたらしい。
もちろん自分のところにもガレージセールの知らせは来たが、当然というべきか行かなかった。
この所長のやばいところは自分に対する態度以外にも、「新隊員の盗難被害防止のため携帯電話ストラップを支給してはどうか」という意見をSV(シニアボランティア)の人が言ったのだが、これを無視し新隊員に自ら買いに行かせたところ、なんと新隊員全員が携帯電話を盗まれて帰ってきた。
これに対しては怒りというよりも失笑というかあきれてものも言えないレベル。
そんなこともあって所長は消えていった。
と、JICA自体が間違いの許されない職場のようであるが、それでいてJICA職員の仕事のレベルは低く、SVの人たちからおしかりを受けるレベルであった。
ある日の夕方、若手のJICA職員があるアンケート調査をメール一斉送信したが、締め切りが翌朝。
多くの途上国は停電やインターネット不通が日常茶飯事だから、そのアンケートにいったい何人が返答したやら。
民間企業だったら絶対にありえないことだ。
そこであるSVが苦言を呈した。しかしこれは指導の類だろう。むしろその職員は感謝しなくてはならない。
青年海外協力隊やSVはJICAボランティアと言われるが、任国の人たちに対してではなく、JICA職員に対する職務指導というボランティアもあるようだ。

しかし、今宿題をやっていて、どうして自分が間違いを恐れるようになったかその原因が分かってほっとした半面、無能な元所長に対して怒りが再びわいてきたので気持ちの整理をつける意味で文章にしたためた。
この数年間自分の中だけにたまっていたものが吐き出せてすっとした。

さて、最後に一応JICAの名誉のために付け加えると、その後来た所長はまともというかむしろ素晴らしい人で隊員からの評価も高かった。
自分の帰国時にこの新所長と面談があったのだが、同じJICA同士であっても帰国面談には襟付きの服を着なくてはいけないらしい。
自分は普通にTシャツで行ったのでそれを同席の調整員に言われたが、いまさら服を変えることもできないので「そうですか」とだけ言って軽く流したし、新所長もせいぜい一言何かいったぐらいでそれ以上ぐちぐち言うことはなかった。
JICAも間違いを恐れることのない組織に変わったのだろうか。
それにしても、エチオピア航空の墜落事故が最近発生したが、それに連想ゲーム風でエチオピアの話につながったのも何かの縁なのだろう。

「教室はまちがうところだ」

授業中のことだったので前回のエントリに含めたかったがなぜか含めてなかったのでこちらに。
実は、2019年3月16日、Xử lý ngôn ngữ tự nhiênの5回目の宿題答え合わせの場において、先生から、「間違いをすることが重要。写真を撮るのは重要ではない。」とような発言があった。
これって、30年ぐらい前に言われた、「教室はまちがうところだ」という言葉だよね。
ベトナムは30年前の日本といわれるが、この概念も30年たって日本から輸入されたか。
なお、「教室はまちがうところだ」という言葉は昔からあったが、同名の絵本が2004年に発売されたらしい。
もちろん書いてある内容というか、趣旨は同じである。
あの悪名高いNguyên lý ngôn ngữ lập trìnhにおいては、そもそも授業中に間違いが許されない環境にあった。
生徒の名前を呼んで当てられるが、正解できそうにないのでそもそも呼ばれても無視して黒板の前に行かないということもあった。
なにせ、正解できるまでずっと黒板の前に立たされるのだ。これはきつい。
そのような完璧主義を貫いても過半数が単位取得できず再履修を余儀なくされる。
自分はこの科目がトラウマになったので今年は再履修せず。
そんなこともあって、Xử lý ngôn ngữ tự nhiênは間違いが許される環境ということにほっとした。

「教室はまちがうところだ」レビュー
「教室はまちがうところだ」のレビュー 桜なみきさんの声 | 絵本ナビ
これを書いたのは自分と同じ40代の人。
>私自身が、子供の頃 間違うのが怖くて、笑われるのが怖くて、ほとんど手を上げられませんでした。
>そして今、小学校に入学して半年になる娘が、同じ状況です。

自分も子供のころというか、40代になった今でも同じ状況だ。
なので、同じような子供というか、大人でも同じ状況の人間は大勢いると考えられる。
やれ国際化だのアクティブラーニングだの言われるが、そんな言葉の概念よりも、「間違って当たり前」という考えを浸透させるのが先だろう。

Xử lý ngôn ngữ tự nhiênの宿題答え合わせにおいても、間違った場合には加点はされないかもしれないが、減点もない。
なので失うものは特に何もないわけだ。
さらに、運が良ければ正解として加点の可能性もある。
ノーリスクでリターンを得られる可能性があるという意味では、ただでできる宝くじのようなものだ。
自分の場合は、間違ったら恥ずかしいという気持ちを克服したというよりは、教室で変に目立ってしまうことよりも、単位を取れない、最大在籍年月の4年で修了できないことを恐れる気持ちが大きい。
なので、「教室で変に目立つのは一時の恥、単位を取れずに4年で修了できないのは一生の恥」を心掛けるようにしている。

さて、せっかく名言「教室はまちがうところだ」を題材としているのだから、もう少しこの言葉を考えてみよう。
間違いを恐れて小声とか、おどおどした態度で発言すると、たとえ正解であってもカッコ悪く見えてしまう。
逆に間違ってるのに大きな声で堂々というと、なまじ正解するよりも印象が良く見える(少なくても生徒の側から見て)。
実はメンタツに拙著が掲載されたのだが、面接の場において、良くわからない答えであっても堂々と言うことで内定につながるという理屈である。
これは万引き犯人にも見られる傾向だ。
万引きを捕まえる店員や私服警官は、キョロキョロ、コソコソしている人間をマークするという。
逆に、堂々としていると捕まらない。
ステッキを持った、身なりのいいジェントルマンと言った風貌のおじいさん。
百貨店のテレビ売り場で若い店員を捕まえて、「きみ、これを下まで運んでくれんかね。」
若い店員は「かしこまりました!」と答える。
店員がテレビを運んでいるわけだから、当然他の店員も全く怪しまない。
かくしてそのジェントルマンは重いものを持つことも走ることもなく盗品を手にする。
上司「馬鹿モーン!あいつがルパンだ!追えー!」

授業でこれが応用できるのがプレゼンテーションだ。
昨年度においてプレゼンテーションで高得点を取ったのもこれが大きい。
何しろ、プレゼンテーションをするぐらいだからそもそも正解とか不正解とかない。
しいていえば他の人と被ったらパクリなので不正解。
つまり、被らなければ正解。
なので、おどおどするべき理由がそもそも存在しない。
実はプレゼンテーション中に延べられる内容自体は間違っているのだが、そもそも他人に指摘できるようなレベルではないので、結局誰も間違いに気づかないという寸法だ。

Xử lý ngôn ngữ tự nhiên 5回目 ついに板書点ゲットだぜ!

2019年3月16日、Xử lý ngôn ngữ tự nhiênの5回目が行われた。
5章のスライド30ページより開始。
f:id:k4h8:20190318104609j:plain
その後chapter 5 exerciseをその場で行うように指示される。
箇所は1.(a)、1.(b)、2.1の3問。
昨年度は宿題はただやっておいてください的なものであったが、今年度に入ってから例を見せるようになった。
そうしないと結局誰もできないか、できる人は去年受講して正解を知っている人ということになってしまうからね。
むしろ今更という気もするが。
もちろん去年は宿題を全く提出できなかった。そもそも答え以前に問題が何かわからない。
そもそも提出すべきものとすら思っていなかった。
去年がこの方式であればよかったのにな。
おそらく、去年はなまじ提出者が多かったのでできない人へのフォローという発想にならなかったのだろう。
これは推測だが、今年になって宿題の提出者が極めて少ないか、提出者はいてもほとんど誰も正解をしていないという現状が分かってきたのだろう。
おそらく昨年の宿題正解者も一昨年の受講者から正解を聞いていたに違いない。
そもそも考えて答えを当てられるという類の問題ではないのだから。

10分後、というかたった10分で上記の3問を全問正解できるわけがないのだが、一応時間が締め切られた。
するとなんとというか、例によって例のごとくというか要領よしお君が躍り出た。
1.(a)の答えを書き始めたのだ。
残念ながら不正解ではあったが、大枠は合っていたようだ。
f:id:k4h8:20190318105333j:plain
その後は当たり前だが時間が短すぎて誰もできないので先生が答えを板書。
1.(b)
f:id:k4h8:20190318105428j:plain
2.1
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なお、この時間で行わなかった問題のうち、1.(c)、1.(d)、2.2の3つが次回までの宿題となる。
2.(b)はやらなくていいようだ。模範解答も持ち合わせていないので助かる。

その後は6章に入った。
あれれ?4章の宿題の答え合わせやらないの?と思っていたが、休憩後の忘れたころに4章の宿題の答え合わせをすることになった。
先生から、今回彼が宿題をよくできていたということを言ったのでこれはチャンス!
ただ、1問目は書くのが大変なので、板書量の少ない2問目を書くことにした。
1問目はまたしても要領よしお君だ。
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これは昨年度の答えとは違うが、どうやら別解のようだ。
自分の板書も多少訂正されたものの、少なくとも問題は間違えていなかった。
完全なる正解にはいたらなかったが8割は当たっていたといっていいだろう。

その後、6章の続き。
この6章は中間試験に出る問題かつ一番良くわからない箇所である。
今まで1日1章のかなり早いペースで進んでいたから、この日で6章全部終わると思っていたが、せいぜいスライドで言うところの15ページぐらいまでだった。
6章は6.2が宿題にも中間試験にも出題され、他は一切出ないのでここを重点的にやってもらえるのはありがたい。
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予定と休講日程が明らかに!

日課として大学公式サイトを確認しているが、本日、新しい仕組みができたことに気づいた。
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以前は何週から何週までという表記だが、実施週を表示する仕様に変更されている。
同時に、休講日程が事前にわかるようになった。これは便利だ。
これまでは、楽しそうな予定に誘われても断らざるを得ず、そうかと思えばその日に突然休講ということがあったが、これで予定が組みやすくなる。
ただ、本来5月25日をもって終了するはずだったのが4週伸びて6月22日まで継続することになったのがきついかな。